チャオ!【ドッグライフデザイン アプリシエ】
アロマ&ドッグマッサージセラピストの櫻井裕子です。
皮膚を足でよく掻いているワンちゃんはいませんか?
今日は皮膚病だと思って調べても皮膚に問題がなく、皮膚に問題がないなら内臓の問題かもしれないと思っていたフレンチブルドッグちゃんの事例をご紹介します。
前足をなめる犬は脾臓に問題が生じているとも言われていますが、
今日の話題は「足をなめる」という行為も同じ原因が含まれていますので、よく足をなめているワンちゃんの飼い主さんにも読んでいただけたら嬉しいです。
愛犬をよく観察してみよう!
ある姿勢を取ったときに体を掻いていませんか?
このフレンチブルドッグちゃん、シャンプーもこまめにされているようですし、皮膚に特に異常がないのにスクールの授業中によく体を掻くために足が動いていました。
ホリスティック医療で著名な獣医さんのところへ診察に行かれて「内臓の問題かもしれない」というお話を聞いたとおっしゃっていたところだったのですが、
観察してみて気が付きました。
①オスワリの姿勢を取ったときに 後肢が動いてしまって体を掻いている(いつもだいたい同じ場所)
②背骨のある一部分を強めにつまむと後肢が動いて体を掻こうとする
オスワリをすると体を掻いてしまうときの動画が撮れましたので、ご覧ください。
盛り上がっていてはよくない部分の背骨の盛り上がりや歪みもありましたし、この2つの点はまぐれではなく必ず起きるので、
ということが推測できます。
皮膚掻痒感(かゆみ)とは、湿疹などはみられないのにかゆみだけを感じる事をいいます。かゆみを感じる場所は、皮膚の表面に点在している痛点と一致していて、強い刺激では痛みを、弱い刺激ではかゆみとして伝えるとされています。
そのため、かゆい時に掻いたり、叩いたりするとかゆみが和らぐのは、痛みとして伝わるからです。このかゆみを感じる場所から神経線維にかゆみの信号を伝える物質の代表がヒスタミンです。これらのような伝達経路のどこかに異常があればかゆみが起こってくることになります。つまりかゆみの原因は、
・かゆみを伝えるさまざまな物質の異常
・神経の異常
に大きく分類されます。
今回取り上げさせていただいているフレンチブルドッグちゃんの場合、背骨の歪みや盛り上がりにより、姿勢を変えると背骨に神経が挟まっているところが刺激されて、「かゆみ」と感じる刺激が出ている可能性があるかもしれません。
また、人の場合ですが聞いた話によると「痛みをかゆみと脳が感じやすい体質の人」がいるそうです。
「くすぐったい」という感覚も肩こりなどの筋肉の痛みを通り過ぎると皮膚の感覚が過敏になり、少し触れただけでくすぐったいと感じます。
パーン!と強いハリ感がある筋肉質持ち主のワンちゃんをマッサージをするとき、脚を動かして掻いたり、「やめて」という素振りを見せたりするようならくすぐったいかもしれません。
参考サイト:https://dialytic-therapy-lab.com/itchy/
今回取り上げたフレンチブルドッグちゃんは皮膚が弱い犬種です。
うちのワンコは皮膚が弱い犬種だから、皮膚のかゆみが出やすいのよね。
という思い込みが飼い主さんに生じて、背骨の盛り上がりや歪みに関するかゆみを見逃す可能性があります。
皮膚を調べて湿疹や乾燥がなければ、整形外科領域に強い動物病院で検査をしていただくと良いと思います。
愛犬をじっくり観察してみてください。
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